「北の国から」

~麓郷から~

「優しい時間」

~コーヒーの香り~

「風のガーデン」

~風の通り道~

~富良野から~

北海道・富良野を舞台にした物語。フジテレビで製作された「北の国から」(1981年~2002年)「優しい時間」(2005年)「風のガーデン」(2008年)を総称して、「富良野三部作」と申します。

「風のガーデン」が放送される際、フジテレビは「三部作最終章」と銘打ったので、フジテレビで倉本聰・脚本の富良野を舞台にした新しいドラマを見たいというファンの願いは断たれました。

しかし、倉本自身は、特に「北の国から」を中心に、それぞれの新しい物語を様々な場で語り続けています。

ドラマの舞台となった、いや、今も語り続けられているドラマの舞台「富良野」から、倉本ワールドをお伝えします。

~麓郷から~

「麓郷街道」2015年春

富良野の町で、5月の10日過ぎが見頃の桜が、今年は4月の末に開花。ゴールデンウイークに満開のお花見が楽しめるなんて、一昔前の富良野では考えられないこと。更にさらに連休中に散り始める桜まであって、間違いなく気候変動と「地球高温化」が進行中。

いつもの年なら、ここの桜が咲き誇るのが5月の中旬。
「麓郷街道」。
富良野の町と、「北の国から」の古里「麓郷」を結ぶ幹線道路。
1981年。前年の1980年9月30日より始まった「北の国から」富良野ロケの完了を記念し、関係者総出で、この街道沿に桜の苗木を植樹したそうで。
今では、立派な桜並木に育ち、春に訪れるファンを喜ばせているわけで。
いつもなら町より5日ほど遅れるここのヤマザクラも、今年はゴールデンウイークにすべり込みセーフ。
もしかしたら、地球環境的には好ましくない事なのかも知れないけど、人出のある連休中に花開いたのは、人々を喜ばせたいと最初のドラマ作りに励んだ、あの日のスタッフ・キャストの想いが通じたものなのかも――そんなことを想いながらシャッターを。

おまけは「風のガーデン」で有名になった「エゾエンゴサク」。里はもう枯れかけてきていたのですが、さすがに山里。桜との協演を楽しませてくれました。写真は麓郷の隣町・布礼別(ふれべつ)の神社の境内。実は、そのすぐ下の畑沿いに、ものすごい群生地があるのですが、その写真はまたいつか。
ただ、広大な空とまだ雪の残る大雪山連峰に目を奪われてか、ゴールデンウイークの観光客はみんな、足もとのこれほどまでに美しい景観を見落として、次なる目的地へ、先へ先へと通り過ぎるだけ。ホントもったいない!
ちょっとだけ立ち止まってみませんか?
富良野市・麓郷地区。時間をかけてゆっくり歩けば歩くほど、違ったものが見えてくる町。
この町を知り尽くす「北の国から」の五郎さんが、五感で味わったたくさんの美景を、見逃すことなきようお勧めします。

「北の国から」最初のシリーズが放送されてから、来年で35年。
今こそ、五郎さんの生き方をもう一度見つめてみませんか?

~コーヒーの香り~

倉本聰・脚本のドラマ「優しい時間」の第1話「雪虫」が放送されたのが、2005年1月13日(木)夜10時のこと。

そう、今年は放映10周年の節目の年。ぜひ、ハッピーバースディがしたく、放送後、実際に営業を開始した喫茶「森の時計」に――。

死んでしまった愛妻めぐみ(大竹しのぶさん)が夜な夜な出没するという(この書き方は怖いですね・・・)カウンターのコーナーの席は、今でも大人気だそうで。そこで自らミルで挽いたコーヒーを飲むのが、ファンの一番の夢。死に別れてしまった愛する人と語り合えるという最高の「優しい時間」を過ごす主人公・湧井勇吉(寺尾聰さん)の、その「幸せ」を共有できる特別な場所です。

コーヒーの香りが木作りの建物の香りとあいまって、お香のような優しい香りに・・・

10年前、いや、その準備期間を含めると、もっと前から動き始めていた「優しい時間」プロジェクト。その創作過程の一端でも感じてもらえたらと、当時発行していた「季刊 富良野塾」という雑誌から、作者インタビューのページを特別に再録します。

クリックすると拡大されますので、お楽しみください。

~風の通り道~

「春告げ花」、「雪割り花」とでも呼んだらいいのが、この「スノードロップ」。

気温と、雪の残り具合に大きく影響され、3月の中旬に顔を出す年もあり、4月の中旬に、という年もあります。2年ほど前だったと記憶していますが、「風のガーデン」の春季オープン(4月29日)に、このスノードロップと、ドラマで重要な役割を果たす「エゾエンゴサク」の両方が楽しめた年もありました。

今年はスノードロップが4月上旬。エゾエンゴサクも中旬にピークを迎え、オープン時にはちょっと残念なことに。山里の麓郷では、ゴールデンウイークが見頃に。

つまり、今年は暖春で、早い時期に春の花が出そろうことになりそうです。

ドラマ撮影時、一番大変だったのが、花のスケジュールに役者のスケジュールを合わせなければならなかったことでした。

「風のガーデン」は、昔も今も、花最優先です。